大事に育てているはずのあなたの大麻、なぜだか葉っぱが段々と黄色く変色していっていませんか?
「え、これって何かの病気では!?もしくは害虫が原因?」
大麻の栽培を始めたばかりのビギナーの方であれば、そう思ってしまうのも無理はありません。
しかし、実はこの大麻の葉っぱが黄色くなっていく現象、あなたが大麻を順調に栽培できているのであれば、当然の様に起こるごく普通の事なのです。
実は大麻草の性質として、開花サイクルの最後の2週間(8週間の開花サイクルの場合、42~56日目)というのは、大麻草の下部が黄色く変色するのはごく自然なことです。
実はこれ、開花に必要な栄養素が適切な割合で供給され、大麻が最後の週に花の生産にエネルギーを注いでいることを示す良い指標なのです。
だからと言って安心するのはまだ早いです!
開花期の大麻であれば大した問題では無い事が多いのですが、栄養成長期や開花期の初期段階において大麻草の下段の葉が黄色くなるのは、様々な問題が原因となっている可能性もあるのです。
大麻の葉っぱが本来とは別の良くないタイミングで黄色くなる一般的な原因といえば、栄養不足、水の上げすぎまたは水分不足、そして環境の温度によるモノです。
今回の記事では先程あげた原因について一個づつ解説させて頂きます。
栄養不足
大麻草の下段の葉の変色や黄ばみは、必須微量元素の欠乏が原因で、下段の扇状の葉の黄ばみは窒素の不足によるものが一般的な原因です。
しかし、これはグロアーが十分な窒素を植物に供給していないから起こるとは限りません。
場合によっては、培地や養液のpHの値が原因でその栄養素が欠乏することもあります。
培地や養液のpH値が望ましい範囲(土の培地は6~7、ハイドロは5.5~6.5)から外れていると、栄養素がどれだけ含まれていても、植物自体がそれらの栄養素を吸収できなくなるのです。
安価でも良いのでpHメーターを持っていれば、この様な自体に陥らずに済むので必ず一本は所持しましょう。
参照:ハイドロ設備に挑戦したい?簡単インドア水耕栽培の定番4種類はどれが一番良く育つ?
水分の過剰摂取と不足摂取
大麻草に水を与えすぎると、葉っぱが変色したり黄色くなったりすることがあります。
水をやりすぎると根の周りの酸素量が減り、病原性嫌気性微生物の絶好の繁殖場所になる可能性がグンと上がってしまうのです。
水のやりすぎで葉が黄色くなった場合、植物の葉がわずかに垂れ下がり、黄色くなった葉に銅や茶色の斑点が見られることがあります。
また、水不足でも大麻の葉が黄色くなることがあります。
しかし、葉が黄色くなるほど植物にストレスがかかると、葉が枯れてしまうなど、水不足の兆候が明らかになるので、もし葉っぱが黄色に変色していても、それが水不足が原因という可能性は低いでしょう。
環境の温度
最後に紹介する大麻の葉の黄ばみの原因は環境の温度です。
栽培している環境の温度が適切な範囲(15℃ ~ 27℃)を超えてしまうと、葉の黄ばみが発生することがあります。
消灯時(ナイトサイクル)の温度は15℃以下にならないようにしてください。
そして点灯時(デイサイクル)の温度は扇風機や冷却器を栽培環境に導入して27℃を超えないようにしてください。
ただし、この点灯時に関しては二酸化炭素を補給する場合は環境の温度が少し高くても大丈夫です。
そして、連日の激しい温度変化は葉の黄ばみの原因となりますので、なるべく安定した気温を保ってあげられるように気を配る必要があります。
テント内の温度が上がってしまう場合は、栽培用ライトの見直しも重要なポイントになります。
パッシブクーリング機能やアルミ製ヒートシンクのついた栽培用ライトを使うとテント内の温度を適正な範囲内に収める事も容易になり、収穫量の増加に繋がるでしょう。
最後に
大麻草というのは開花期になると、自然と葉っぱ等の色素が失われていきます。
一般的に、栽培者は開花後の数週間は植物の下部についている葉が黄色く変色する事を心配する必要はありません。
しかし、栄養成長期や開花後数週間以内に変色が起こった場合は、環境条件(温度)、溶液や培地のpH、栄養分の濃度などを調べることで、変色の原因を突き止めることができます。
原因がわかれば、変色なんてまったく怖くないですね!
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