グリーンラッシュ到来
安全なCBDの抽出に成功し『難病に苦しむ人の特効薬』を製造できた時点で、ビッグビジネスの香りしかしませんよね。
なんせCBDは、大麻の健康成分を含んだまま、気軽にどこでも法で裁かれる心配なく使用できるのですから。
また、なんとか大麻ビジネスへの参入を考えていた人にとっては、待ち望んでいた好機でした。
・CBDは売買しても麻薬取締局にマークされない!
薬物の取締を総括するDEA(麻薬取締局)が追いかけているのは、大きな麻薬密売組織であって、健康や病気のケアで使用するために作られたプロダクトを追いかけることはないとのコメントを出しています。
・CBDを売るのに免許はいらない!
大麻自体を販売するには、営業する場所の行政からの許可が必要です。
しかしCBDは、医薬品として製造されたものを除いて、サプリメントや健康食品という位置付けなので、雑貨屋や飲食店での販売が可能。
インターネットでTシャツを販売するみたいに、誰でもCBDを販売できます。
・CBDは産業用大麻からも抽出できる
高THCの『マリファナ』は、嗜好用が合法なところでないと、所持も栽培もできません。
対してCBDは『産業用大麻』からも抽出が可能。
この『産業用大麻』にもTHCは微量含まれていますが、その容量は0.3%以下。
陶酔感を得るのは、ちょっと難しそうですね。
健康や代替医療に使える大麻から抽出した『成分』だけなら、犯罪になることなく取り扱えるとなると、参入の壁はないも同然です。
生産側も高CBD品種を取扱ったり、既存メーカーはCBD製品をあらたに製造したりと、次々とCBD製品が登場します。
そんな中、2018年12月には、産業用大麻を規制物質法の対象から外す法案が可決。
2019年1月には、トランプ大統領はついに、産業用大麻を合法化する法案に署名しました。
元々、衣料品、食品、工業製品でも使われていた産業用大麻に、CBDという健康関連用途が加わって需要も高まっている所に、合法的に誰でも栽培することができるようになったのです。
テネシー州では2018年1年間で、3,000件以上もの新規参入事業者が出たそうです。
そう、世界は今、ゴールドラッシュならぬ『グリーンラッシュ』真っ只中なのです。
ちなみにご存知かと思いますが、ゴールドラッシュとは、新しく金(きん)が発見された地へ金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が殺到した、昔のアメリカの経済と産業のエピソードを指すワードですね。
数年前にはテック企業が集中するシリコンバレーでも、シリコンラッシュというワードが出てました。
要するに、大きなお金が動いている状況のときに生まれるワードです。
大麻を知れば、アメリカの歴史も学べちゃいます。
ところ変わって日本でも、2019年に入って『CBD扱ってます』が確実に増えています。
商標登録の申請一覧をみていると、CBDの名称での陣取り合戦勃発中です。
輸入販売はめんどうな手続きがありますが、大企業が手を出せないこの時期だからこその面白みはあるということです。
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