革命のはじまり
さて、CBDといえば医療大麻の主成分のひとつです。
なぜ今このCBDという成分が盛り上がっているかについて、さらっと触れていきたいと思います。
医療大麻と聞くとまるでお薬のように特別な品種の大麻があるかのようですよね。
でも基本的にはいわゆる『マリファナ』と同じなんです。
ウィキペディアにはこうあります。
「医療を目的とすることであって、大麻の種類ではない。」
つまり目的別ということですね。
大麻については法律が「医療目的だけOK」「嗜好用としてもOK」「まんま植物はダメだけど製剤なら特別に許す」など、国や州によって様々なため、便宜上そう呼び分けている感じです。
医療大麻を購入するには、各人が住む場所の法律が定める方法で購入しなければならず、大体の場合、医師からの処方箋が必要となります。(合法のエリアではこの限りではないです。)
処方される医療大麻の形状は、大麻の花穂(かすい)を乾燥させた、いわゆる『乾燥大麻』。
近年では、オイル状のものや、ワックス、お菓子なども見られるようになっているようです。
以下の画像が医療大麻です。
用法はというと、紙巻きのたばこ状にするか、パイプなどの喫煙具で吸引するお馴染みのスタイル。
前回ご紹介したシャーロットちゃんのように、既存スタイルだと摂取できない人が出てくること、また、「この痛みだけを緩和したいのに、もれなく酩酊状態もついてくる」となると、それはそれでまた困るもの。
医学的に大麻は副作用がほとんどない、あるいは軽いと言われてはいますが、副作用は、広義では『その医薬品の使用によって生じた、治療の目的に沿わない好ましくない作用』なので、酩酊状態が内包がいい人にとってはそれが副作用になってしまいます。
技術力で解決
それなら、CBDだけ取り出せばいいのでは?
誰もがそう思いつきますよね。
CBDの可能性は予てから研究されており、2007年にはすでに『CBDが試験管内で乳がんの悪性癌細胞を減らし、侵襲性も軽減する』ことが明らかになったり、成分検査機関が立ち上がったり、高CBDの大麻株が作り出されたりと、じわじわCBDの波が押し寄せていた中、2013年にシャーロットちゃんの件がテレビで大きく取り上げられ、その有用性が一気に広まりました。
初期の頃は、単純にCBD含有量の多い品種をまるごと高純度のアルコールに浸し、煮出して、含有成分全てを抽出していた(ブタン抽出法という)そうですが、爆発の危険性と、ブタンの残留が懸念されたため、現在は、設備は非常にお高いですが、さらに成分をピュアに単離化できる、CO2超臨界法という抽出方法がスタンダードになっています。
アロマオイルを抽出する方法と同じだそうです。
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