開花期の大麻が黄色に変色
皆さんは、開花期に入っている大麻草が段々と黄色く変色していくという現象に直面した事はありますでしょうか?
今まで大麻を栽培した事があり、収穫まで上手く運べる事が出来た方の多くはこれらの現象に直面した事があるはずです。
栽培している品種によって多少前後はしますが、8週間という開花サイクルで栽培している場合ですと約40~60日目にあたる時期から、大麻草の下側が黄色く変色していきます。
今まで大麻の栽培をした事が無い方は「これは何かのトラブルなのでは?」と考えがちですが、この現象は至って普通の事なのです。
これは開花に必要な栄養素が適切に供給され、植物が最後の数週間を使って、より良い花を咲かせる為にエネルギーを注いでいるという事を示すサインなのです。
しかし、栄養成長や初期の開花フェーズで植物の下部の葉が黄色くなるのは、別の問題に由来している可能性が非常に高いです。
そういった適切ではない時期に、葉っぱが黄色く変色してしまう最も一般的な原因は栄養不足、水の不足・過剰、もしくは適切ではない温度管理によるものが多いのです。
それぞれの原因について、一つずつ解説していきます。
栄養不足
一般的に大麻の下部が黄色く変色してしまうのは多量栄養素(マクロ栄養素)である窒素(N)の欠乏によって引き起こされます。
そういった場合は、こういった窒素に特化した肥料もありますので、ご自身の栽培環境に合わせて選んでみても良いかもしれません。
ただし、この変色現象は必ずしも栽培管理者が十分に窒素を供給していないから起きてしまうというモノでもありません。
この欠乏症は培地や養液のpHの値に起因する事もしばしばあるのです。
培地や養液のpH値が大麻の栽培に好ましい範囲から外れると、特定の栄養素がどれだけ含まれていても、植物自体には吸収されなくなってしまうのです。
比較的安価に購入出来るpHメーターは、栽培家であれば必ず一本は持っておきたい超必須ツールなのです。
ちなみに、適切なpHの範囲は培地の場合は5.8 ~ 6.5、養液やココを用いたハイドロポニクスの場合は5.6~6.3が望ましいとされています。
水不足・過剰
もしpHの値も適正で、窒素もしっかりと供給しているのであれば、次に疑うべき要素は水の不足や過剰供給です。
大麻の葉は、水をあげ過ぎても、あげなさすぎても変色が始まります。
水をあげ過ぎると、根の周りの酸素の量が減少し、病原性の嫌気性微生物を繁殖をさせるのに最適な温床となる可能性があります。
過剰供給が原因で植物の葉が黄色く変色している場合は、植物の葉がわずかに垂れ下がっている様に見え、黄色くなった葉に銅色または茶色の斑点が見られる事があります。
上記の過剰供給の反対で、水不足でも葉っぱが黄色く変色する原因となりえます。
葉が黄色く変色する程のストレスを受けていると、植物自身が葉をしおれさせたり、水不足だという事が明らかに分かるサインを出す為に、変色に関しては水不足が原因である可能性という事例は極めて低かったりもします。
温度管理
最後にご紹介する大麻の葉が黄色く変色してしまう原因は不適切な温度管理です。
栽培を行っている環境の温度が、植物にとって適切な範囲である16 ~26 ℃から外れると、葉の変色が起こることがあります。
夜間サイクルの消灯時には、16℃以下にならないように心がけ、昼のサイクルである点灯時には、26℃を超えないようにしましょう。
ただしCo2を栽培中の植物に補給する場合は、上記の範囲を守る必要はありません。
特に、何日も連続して大きな気温の変動があると、それがストレスとなり、葉の変色が始まってしまうのです。
開花期に大きな温度の変動が起こると、大麻草の色素は失われはじめるので、適切な温度管理には注意を払いましょう。
過去24時間の最低・最高気温や湿度を記録してくれるようなこういった室温度計やスマート家電の様に設定によって警告をしてくれるアイテムを使用する事をオススメします。
最後に
大麻栽培経験のある方であれば、開花フェーズの後半数週間に起きる植物下部が黄色く変色する現象について心配する必要は特にありません。
しかし、その変色が栄養成長フェーズや開花フェーズに入って最初の数週間で起きている場合は、温度や湿度等の栽培環境、水溶液や培地のpH等を調べてみると、変色の原因を突き止められると思います。
原因を特定し、早急に対策を講じる事で今まで以上に上質な作物が穫れるようになるでしょう。
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