オピオイドの危険性
次にガンの治療の過程でよく耳にするであろうオピオイド系鎮痛剤についてです。
ガン末期におとずれる強い痛みに対する治療手段や、非オピオイド系の鎮痛剤が効かなくなってくると、このオピオイド系鎮痛剤が処方されるようになります。
オピオイド系鎮痛剤とは、神経系のメインである脳や脊髄に作用して痛みを抑える薬品グループの事で、法律で使用が認められている麻薬です。
そう、オピオイドって非常に強力な麻薬なんです。
ちなみにオピオイド系鎮痛剤を使用すると、消化器系の副作用として悪心・嘔吐、便秘等があげられ、その他では眠気、せん妄・幻覚、呼吸抑制、口内乾燥、掻痒感、排尿障害、ミオクローヌス、痛覚過敏、心血管系の副作用等がコチラで報告されています。
この麻薬であるオピオイドはケシという植物から採取されるアルカロイドや、そこから合成された化合物であり、同じ植物の成分からははモルヒネやヘロインも生成することが出来ます。
そしてオピオイド系鎮痛剤は摂取量が多すぎると昏睡や呼吸抑制を引き起こし、さらに過剰摂取をすると死亡します。
2008年の米国では、処方箋薬による過剰摂取の死亡件数が約2万件あり、そのうち1.48万件(73.8%)はこのオピオイド系鎮痛剤が関わっていたという報告があります。
そんな背景もあってか、米国はオピオイド系鎮痛剤を問題視しています。
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