キメたい合コン
今夜の飲み会にはどうしてもぶっ飛んで行きたかった。
風俗嬢とは初対面でも話せるが、合コンは苦手だった。
エロくて、変態で、妄想好きだが、中学高校の6年間を男子校で過ごしたせいか、俺の性癖はかなり異常らしい。
風俗嬢にも「お客さん、変態だね。」と褒められるほどだ。
さて、コンパの待ち合わせ場所に着く頃には良い感じにトンでいた。
待ち合わせ場所には目が真っ赤なアキラがいた。
アキラに煙草を持っているか聞いたら「持ってないから買いに行こう!」と二人で居酒屋を出た。
これが二人の合い言葉で、どこかで大麻を吸おうという合図として使っていたのだ。
居酒屋付近の雑居ビルのトイレでアキラの大麻をごちそうになり、ぶっ飛んで居酒屋へ戻った。
これで女の子と話せる。
誰とでも仲良くなれる。
しかし、調子に乗って下ネタを連発し過ぎ、女の子の目は笑っていなかった…。
23時30分、楽しいコンパも終わりが近付き、「チャンスがあれば女の子をお持ち帰りしたいけど、アキラの大麻を吸いながらパルプフィクションかジャッキー・ブラウンでも見るかぁ…」と考えていたら、アキラが女の子を連れて消える準備を始めていた…。
「アキラ~、煙草!」と声を掛けたら、ウィンクをしてマルボロを投げてきた。
女の子たちの飲み代も払い、その日はひとり寂しく居酒屋を出たのだった。
マルボロの箱からジョイントを出し、一服しながらタクシーを待つ。
「キメセクもいいけど、【女】か【大麻】の二択なら、大麻を取るかなぁ….」とやせ我慢をする夜だった。
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