仕事後の大麻を一服
時計の短針は3を回った辺り。
僕は叔父と話しながら、フロアーにモップをかけていた。
その日は特にお客さんが多かったわけではないと、叔父は言う。
その後続けて、「でもジロウが手伝ってくれたから今日は楽だった、ありがとう」と笑いかけてくれた。
掃除が終わると、叔父は一服しながら、僕にカクテルを作ってくれた。
僕がカウンター席に座ろうと、ズボンのバックポケットからタバコを出すと、「それは、体に良くないだろう?」と。
「でも、叔父さんも」と僕が言うと、叔父は「これはもっと健康的なんだ」カウンター下からアルミのシガレットケースを出した。
「ジロウ、いいか。これはジョイントっていってな、乾燥した大麻を砕いて、自分でタバコみたいに巻くんだ。」
え?大麻?乾燥大麻?ジョイント?
「大麻って、あの超やばいドラッグ?」と言うと、叔父は急に笑い出したのだ。
僕は続けて、「大麻って使ったら、依存症になったり、廃人になるやつで、殺人事件とか起こすんでしょ?やばいよ、止めなよ」と叔父に言う。
叔父は「でも、俺は大麻を10年以上吸っているけど、誰も殺していないし、ちゃんと毎日働いているぞ?ちなみに家にいる時は吸っていないから、依存しているわけでも無いと思うけどな〜、まぁ吸っている期間は長いか、はは」と笑いながら言った。
確かに叔父が家でタバコを吸っているのを見た事は無かった、それにいつも穏やかそうな叔父が殺人事件を犯しそうにも見えなかったのだ。
「ジロウのお父さんも、昔は俺と一緒に吸ってたんだけどなぁ…懐かしい」と言い、続けて「ジロウも吸ってみるか?」と火の着いた吸いかけのジョイントを僕に渡す素振りをした。
僕は迷った。
だけど話しながらもスマホで大麻の危険性を検索すると、大麻が実は危険なものではなく、海外では薬として使われているというブログを発見したのだ。
叔父にそれについて聞くと、「まぁ、そういう事だな。しかもタバコより害は無いんだぜ?」と返してきた。
なるほど、多分これは大麻を体験すべきなんだと、僕は自分の直感を信じた。
叔父との間接キスに少し抵抗があったが、いつの間にか火が消えてしまったジョイントに火を近づけて吸い込んだ。
煙からは叔父が夕方に吸っていた特別なタバコの匂いがしたが、その正体が大麻だと体感した。
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