素敵なお花のデリバリー
ジップロックの重さを量ったら、12gだった。
中身が10gでジップロックが2g、ジップロック10袋分の仕入値は50万円だった。
ここから俺の大事な仕事が始まるのだ。
ジップロックの重さ込みで10gにして、残りの花は自分のジップロックコンテナへ入れる。
次第にコンテナ内がたくさんの花で満たされてくるのだが、作業の最初から花を焚いているので、コンテナ内に何gあるのか、自分が何しているのか、途中から分からなくなってくる(笑)。
そして、俺はお客さんにはジップロック1袋を7~10万で売る。
お金持ちには高く売り、お金持ち以外には少し安く売る。
そういう事をしていると、50万円で仕入れた花が1週間後には85万円になり、しかも手元には20gの花が残った。
俺の花は評判が良く、お客さんはみんな喜んでいたし、中身が8gでも納得して買ってくれていた。
これが需要と供給のバランスであり商売の基本というものだ。
花の受け渡しの時には、お客さんは俺に彼らの花を吸わせてくれるし、焼き肉や寿司をごちそうしてくれる。
彼らが俺に良くしてくれているのも、みんなが俺の花に期待しているという証拠なのだ。
そんなお客さん達は1ヶ月も経たない内に次回の入荷予定を聞いてくるから面白い。
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