大麻 喫煙旅行記 ー ポーランドのワルシャワ

おっさん編 

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そんなこんなで4日目の夜に美術館からホステルに帰り、今日はどこのバーで飲もうかなーって考え始めた時に、まだホステルに備え着けのバーに行っていない事を思い出し、今日はそこに行こうと決め、部屋を出ました。そのバーは飲むスペースが地下のカウンターと地上とで2箇所あり、地上で飲んでいる人たちはコンビニで酒を買ってきて飲むスタイルでした。貧乏旅行の僕にとっては最高のスタイルやんけ!と思い、ホステル近くのコンビニにビールを買いに行こうとしたら、地上で飲んでいるおじさんの1人に「あなた日本人?」と声をかけられ、咄嗟に「え、わかります?」って答えてしまいました。

そのおじさんは40代くらいの見た目で、退役軍人っぽい出で立ちでしたが、むっちゃくちゃ日本語が上手くて、僕が日本人だとわかると、ものすごい流暢な日本語で喋り始めました。ちなみにそのおじさんの隣に20代位の若いにーちゃんがいて、おじさんとにーちゃんは友達らしいです。だけどそのおにーちゃんはシャイな上に英語がほとんど喋れなくて、コミュニケーションを取るのが本当に大変でした。

おっさんの話はあまりニーズがないと思うので色々とはしょりますが、日本に8年住んでいたらしくて、芸能関係の事務所の人なんだそうです。今もたまに仕事で日本に来るとかなんだとか…おっさんのiPhoneに入ってる、事務所で抱えているモデルさんの写真を見せてもらったけど、全員美しくて、ユニクロのポスターかよって思いました。具体的なキレイさ加減で言えば、トリバゴのお姉さんよりキレイでした。

それから1時間くらいおっさんと、にーちゃんと、僕でビールを飲みつつ談笑していたのですが、おっさんとにーちゃんがタバコを切らして、ちょっとタバコ買いに行って来るわって話になった時に、おっさんが「タバコ吸わないの?」って僕に聞いて来ました。「タバコは吸った事ないですねー、健康にわるいじゃないですか、大麻なら良いんですけどね」っていう返しをしたら、おっさんが笑ってました。内心では「笑ってんなよ、ヤニカス‼︎」って思ったのですが、おっさんが「ウチ来て、吸う?」って言ってきたので、さっきまでの悪態を反省しつつ「あぁーいいですねー、家近いですか?」と返しました。おっさんは、「徒歩10分!」と訳のわからないくらいデカイ声量で返してきたので、その若いにーちゃんと一緒におっさんの家に行く事にしました。

え?危ないって?殺されるかもって?もちろん僕も思ったし、疑いました。けど、親日国、日本語喋るムッチャ酔っ払ったおっさん、シャイにーちゃん、財布に2000円しかないという状況で、「これいける!やったぜ!」っていう判断をしました。

おっさんの家に行く途中にビールとタバコを買っておっさんの家に行ったんだけど、部屋に着いた瞬間に、おっさんの部屋広いな!って思いました。部屋に着いて、僕とにーちゃんがカウチでまったりしてると、おっさんがさっき買ったビールを開けて持ってきてくれました。おっさん、僕もなにか手伝おうか?的な事をあたふたしながら言うと、「だめだめ、ゲストはゆっくりしてて」となだめられました。優しいおっさん、大好き!

それからすぐにおっさんがバッズの入ったジップロックをカウチまで持ってきてくれて、若いにーちゃんが目の前でバッズを崩し、ジョイントを巻いてくれました。目の前で巻いてくれてたので、混ぜ物の心配をする必要がなくて本当に安心しました。

まぁこっから先はいたって普通のストーナー的な時間の過ごし方でした。途中おっさんがサンドウィッチ作ってくれたり、くだらない話でゲラゲラ笑ったり、口がカラカラに乾いたりって感じですね。ただ、ポーランドっぽいなーって思ったのは、ショパンをBGMにジョイントを回しながら雑談してた事くらいですね。僕はクラシックは全然よくわからないけどショパンと大麻は最高の組み合わせでした。

ちなみにおっさんの家から帰る時は、にーちゃんとタクシーを相乗りしました。タクシーは帰り支度をしている間におっさんが呼んでくれてたみたいです。わざわざ僕のホステルを先に着くような経路で帰ってくれて、一緒に乗ったにーちゃんはお金を受け取ってくれなかったので、胸ポケットにお札をねじ込んで感謝を述べて、タクシーを降りました。その日はホステルの安いベッドでぐっすり眠れました。

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カオルです。下っ端ライターです。寒い所が苦手。@KaoruTHCでくだらないツイートをしています。

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